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名前のない日記

俺の俺による俺のための憑き物落としをしています。

あの頃の自分がこの記事を読まなくてよかった

俺は男なので、道行く綺麗な女性にぶしつけな視線を向けてしまったことが、全くゼロかと言われるとそんなことはなく。

お世辞にも容姿がいいとは言い難いことや、性格に難があることも手伝って、女性を食事に誘って断られたりすかされたりしたことも何度かはある。

「あの子のこと好きだなー」と仲間内で話していたら、そのことが後日、本人に伝わって、知人数人に囲まれて窘められたことも。

こういうことって、俺の身にだけ降りかかってきたことではなく、男性なら誰しも似たような経験をしたことがあるんじゃないかと思う。

満員電車の中で、体勢を変えるためにわずかに身をよじったその瞬間、隣にいた女性からまるで犯罪者を見るような目でにらまれたこともある。手を掴まれたらどうしようと恐ろしくなって、降りる必要もない次の駅で電車を降りた。約束の時間には間に合わなかった。

この記事を読んで、彼女の恐ろしい眼差しをまた思い出してしまった。

男性は知らない。すべての女性がやっていることを。 | Gretchen Kelly

この記事が羅列する「女性がされて嫌だったこと」、その多くは一歩間違えば自分がしていたかもしれないことだ。少なくとも生物学的には男性である自分にはそう思える。

だってそうじゃないか。

道行く女性に対して、性的な視線を向けたことなどないと、自信を持って言い切れる男性が一体どれだけいる?

決死の思いでした誘いの一つ一つが、相手の女性を嫌な気分にさせてないと、自信を持って言い切れる男性が一体どれだけいる?

それでもわたしたちは嫌なんだ。それはわかる。

しかし、それらを完全になくせと言われたら(なくせと言ってるわけではないだろうけど)、もう全世界の男性すべての息の根を止めるぐらいしか方法はない。

男性の多くは、自分のそうした欲望が女性を傷つける可能性を自覚している。傷つけることに怯えて、自分の内に内に閉じこもっていく心優しい(そして認められない)男性もいる。

彼女らの声は、男性の多くに届いている。

女性が嫌な思いをしないよう、自分の欲望を殺し殺しながら最大限努力している男性は、けして少なくないと俺は思う。

しかし、彼女らが生きている現実と俺の現実が違うように、俺の現実と彼女らの現実もまた違う。


 ***


「嫌なデートの誘い」と一刀両断されていて悲しいんだけど、多分俺が今の奥さんにした食事の誘いも、人によっては「嫌なデートの誘い」なんだろうなぁと思う。もしかしたら、当時の当人にとってもそうだったのかもしれない。

しかし、そこで縁を繋がなければ、今の俺の家庭は存在しなかった。二人の子どもが生まれることもなかった。

もしその頃の俺がこの記事を読んでいたら、俺は奥さんをデートに誘わなかったかもしれない。メールを送らなかったかもしれない。

そういう意味では、その頃にこの記事がなくて良かったと、不謹慎にも思ってしまう俺がいる。


男性は知らない。すべての女性がやっていることを。 | Gretchen Kelly

言わんとしていることはわかるけど、こう「耳を傾けてください」って、「今まで傾けてなかっただろお前ら」的な前提で物を言われるのは結構しんどい。

2015/12/08 12:13

言わんとしていることはわかるけど、こう「耳を傾けてください」って、「今まで傾けてなかっただろお前ら」的な前提で物を言われるのは結構しんどい。 - arata2515 のコメント / はてなブックマーク