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名前のない日記

俺の俺による俺のための憑き物落としをしています。

「効率悪い奴は死ぬよ。でもそれが時代の流れだからしょうがないよね」

これな。

mirai.doda.jp

これ、「すげー厳しいこと言われてるな」って思うんだけど、そう感じるのって俺だけじゃないよね?

今まで長時間労働を前提としたルールの中でハイパフォーマーとしてガンガン働いてきた人は、もしかしたら「時間当たりの生産性」で評価される時代には淘汰されていってしまうかもしれません。そうなる前に、時間は無限にあると思わず優先順位をつける働き方に変わっていくほうが、個人としても会社としても社会としても「マシ」なんじゃないか、そう考えています。

これとかね。

簡単に「優先順位をつける」って言ってるけど、これだって「スキル」なんだよね。要するに「出来ない人は出来ない」ことなんだよ。

会社にも学校にも「この人、要領悪いなぁ」という人はいると思うけど、そういう人は好きで「要領悪く」してるわけじゃない。作業の全体像を把握して、必要な作業、不要な作業を取捨選択して、必要な作業を出来る限り効率化して…そういう考え方が「出来ない」人なんだ。「そういう考え方が出来る」ってこと自体が一つのスキルであり、能力なんだよ。どんだけ教えられても出来ない人には出来ない。 出来る人にはそれがわからんのですよ!

そういう人は今までどうしてきたかというと、徹底的に時間を投入してきた。「効率」という面では低い自分の能力を、時間を費やすことでどうにかこうにか補うことが出来たわけだ。

だけどこれからは、そういう人は「淘汰されてしまう」わけなんだよね。これって結構キツイ死刑宣告だと思いますよ。

50mを6秒で走れる山田君と、9秒かかる佐藤君がいる。これまでのやり方では、佐藤君は山田君に比べて3秒の追加の時間をかけて補うことが出来た。だけど、これからは会社から「あ、今度から法律で50m走に7秒しかかけちゃいけないことになったんで、7秒以上かかる人は雇えないです」と言われてしまうわけです。9秒でしか走れない佐藤君は頑張って頑張って7秒で走れるようにならないと雇ってもらえない。それでも出来なかった時はもうあきらめるしかない。

結局、「効率悪い奴は死ぬよ。でもそれが時代の流れだからしょうがないよね」って言われてるんだよ俺たちは。自分が「出来る方」だっていう自信がある人はどれだけいる? 俺にはないよ、正直言って。

もちろん悪いことばかりじゃなくて、短時間で高い成果を出せる人の価値は、相対的にはもの凄く高まる。今までみたいに低能が長時間働くことで帳尻合わせることが出来なくなるわけだから。優秀な人は今まで以上に引く手あまたになるでしょうね。給与格差も今まで以上に広がることが予想されます。

まぁ、長時間労働の規制も大事だけど、個人的には労働市場流動性を高めて、従業員が(電通みたいな一流企業でも)会社から逃げやすくしてもらう政策を先行してもらった方が、労働者にとっても会社にとってもハッピーなんじゃないかなーとは思う。せっかく労働時間の上限が規制されても、会社が「そうは言ってもこいつらどうせウチから逃げられねえし」と思ったら、サビ残が横行するだけだと思うしね。 電通さんの件だって、問題の根本はそういうことだと俺は思うんですよ。

しかしどちらにしても、会社と従業員の関係はどんどんドライに、ビジネスライクになっていくのが今の時代の流れ。「会社は家族じゃねえんだよ!」と怒られるのが今の流れだ。「ちょっと無理な作業量でも従業員は頑張ってくれる!」というのが会社側の甘えだとすれば、「ちょっとダラダラ仕事しても会社は面倒見てくれるし残業代も稼げるよ」というのも従業員側の甘えで、そういう「甘え」は双方ともにこれからどんどん是正されていくんだと思う。会社側もよくよく考える必要があるし、従業員側も「会社に寄りかからない」という覚悟が必要になる。従業員側にとって一方的に「いい話」ってわけじゃないよな、と俺みたいな無能労働者は思うのでした。まる。