名前のない日記

俺の俺による俺のための憑き物落としをしています。

「全ての人が恋愛できる」なんてのは幻想だと思う

「童貞=女に受け入れられたことがない人生だった」これがつらいんだろが!!!!!!!!

これな、という感じ。実はこの話は童貞に限ったことじゃなく「他者に受け入れられた経験を持たないことをつらいと思う気持ち」の話なので、厳密に言うとタイトルがあまり良くない気もするが、そういう正確なタイトルをつけてもブクマは集まらないだろうなとも思う。

しかし、非常に気持ちはよくわかる。

僕は今30越えで、一応家族がいる。今まで生きてきて女性と深く付き合った経験は奥さんとしかない。奥さんと付き合いだしたのは20代後半だったが、それまではバリバリの「彼女いない歴=年齢」。モテたこと、異性に気持ちを受け入れてもらったことは一度もなかった。その当時の気持ちは、概ね上の増田に書かれている通りだ。

「僕はもう一生、誰かと繋がることはないのだろう」

義務教育から高校、大学、そして社会人。連綿と積み重ねた負の体験が、僕の人生観を強固に確定させようとしていた。幸せそうな他人を見るたびに、心のどこかに憎しみの萌芽のような何かが感じられた。

そんな暗黒から抜けることが出来たのは、単純に運が良かったためだ。そういうめぐり合わせがなければ、僕は今でも暗黒の中で一人、憎しみをすくすくと育てているだろう。僕にはそういう確信がある。少なくとも、努力でなんとかなる問題だとは到底思えない。

「正しい恋愛の仕方」「正しい性的魅力の身に着け方」なんて、誰に教えてもらえるものでもない。そもそもそれらに「正しい方法」なんて存在しないのだろう。

そんな「高度なコミュニケーション能力」に依存する、正解が存在しないノウハウを習得することについて、「頑張れば誰でもできる」「出来ないのはお前の努力が足りないからだ」という態度を取る諸兄は、いくらなんでも冷酷が過ぎるんじゃないかと思ったりもする。

「頑張れば甲子園に行けるよ!」はある意味真実なのかもしれない。しかし、1試合こなしただけで参加校の約半数は消えるのもまた事実だ。そうして敗れ去った人たちに「甲子園に行けなかったのはお前らが頑張らなかったせいだよ」と言うか?という話だ。少なくとも僕は言えない。たとえ、「どうしようもない」が真実なんだとしてもだ。




これは前にも書いたかもしれませんが、結婚して一番良かったことは、こうした「誰にも受け入れてもらえない自分」という殺し合いの螺旋的な何かから大手を振って下りることが出来た点ですね。

「もう恋愛しなくていい」ことがこんなにも素晴らしいことだなんて! 本当に世界が変わって見えますよ。この後何かが起こって奥さんと別れるなりなんなりしたとしても、僕はもう金輪際恋愛なんてしたくないです。

そういう意味では僕は間違いなく恋愛に向いていない人類だし、もしかしたら世間一般的な恋愛は出来なかった人間なんでしょう。「恋愛至上主義」がまだまだ根強い現代にあって、そんな「現代の不適合者」たる自分がこうして家族を得られた幸運には本当に感謝しかありません。

「全ての人が恋愛できる」なんてのは幻想だと思います。現代、結婚するために要求されているのはそういう「希少価値のある能力」なんだ、ということはもっと意識されていいと思うし、恋愛に依らない結婚へのパスがいくつも出来たらいいんじゃないかなとは思いますが、多くの人が幸せになれる冴えた解答は今の所見えません。